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The Malevolent Ex-Maestro/July 30, 2011, 10:05 AM

The Malevolent Ex-Maestro 悪徳の元マエストロ

After playing a key role in creating the greatest economic disaster in three generations, you might have expected Alan Greenspan to lie low. But no, he’s out there issuing opinions, which for some reason still get listened to. Worse: he keeps calling for a return to the very regime he favored before, the regime that led to disaster.
過去三世代で最大の経済的災厄をもたらすことに主要な役割を担った後、アラン・グリーンスパンは息を潜めることになるだろうと想像した人もいるかもしれない。さにあらず。彼は外に向けて意見を発表しているし、それがなぜか傾聴されてしまっている。それはもっと悪いものだ:彼はかつて愛したその制度、災厄を導いたその制度へ回帰することを求め続けている。

Felix Salmon reads his latest, so we don’t have to. It’s terrible on all counts; but the most offensive thing intellectually is the incredible fallacy of claiming that higher capital requirements for banks amount to keeping resources idle.
フェリックス・サーモンが彼の最新の発言を読んでくれているので、我々は読まずにすむ。それはあらゆる点で酷いものだ。だが、その中でも知的に最も不快なのは、銀行の自己資本比率を上げることが資源を遊ばせておくことにつながるという信じがたい誤謬を主張していることだ。

Hello? Bank capital doesn’t consist of canned food or steel ingots held in a vault somewhere, and raising capital requirements doesn’t mean that food or raw materials have be stored in a bunker. All that’s happening when you increase capital requirements is that you are requiring that banks reduce their leverage, financing more of their portfolio from equity and less from deposits or borrowing. And this has nothing to do with resource use; it’s about the distribution of risk. Specifically, raising capital requirements means that if something goes wrong, more of the cost will be borne by the bank’s owners, less by depositors, lenders, and/or whoever (including the taxpayer) insures those deposits or loans.
もしもーし? 銀行の資本は、どこかの天井に保管された缶詰食品や鋼塊で構成されているわけじゃないし、自己資本率を引き上げることは、食品や原材料を貯蔵庫に保存するということじゃないよ。自己資本率を引き上げると言う時にそれが意味することは、銀行がレバレッジを減らし、そのポートフォリオに占める株主資本の割合を増やして、預金や借り入れの割合を減らすと言うことだけである。そして、これは資源の利用とは関係がない。それはリスクの配分の問題である。具体的に言えば、自己資本率を引き上げることは、何か悪いことが起こった場合、そのコストの多くを銀行の所有者に負担させるようにするものであり、預金者や貸し手、そして/あるいは、その預金やローンに保険をかけているあらゆる人(納税者を含む)人の負担を減らすことである。

It’s true that shifting the equation in this way will discourage risk-taking ― but that’s a feature, not a bug. In case you hadn’t noticed, banks took too many risks in the past, helping land us in the mess we’re in.
これをすることにより、均衡式が変わり、リスクを引き受けることに水を差すのは真実だ。だが、それは特色であって、欠陥ではない。もしあなたが忘れてしまっているなら、銀行は過去にあまりにも多くのリスクを取りすぎたのであり、そのことが我々を現在いるような苦境に陥らせる一因となった。

The fact that Greenspan imagines that bank capital is like installing seat belts suggests that the man once revered as a demigod of finance doesn’t understand basic economics ― or, more likely, that he chooses not to understand what he, amazingly, is still being paid to not understand.
グリーンスパンが銀行の資本を、シートベルトを備え付けるようなこととして考えているという事実は、かつて金融の半神半人とあがめられていたその男が基本的な経済学を理解していないことを示している―あるいは、もっとありえそうだが、彼は基本的な経済学を理解しないことにより、驚くべきことだが、今でもお金をもらえるので、理解しないことにしているのだろう。


追記:コメント欄にて誤訳を指摘をしていただいたのでかなり変更。そちらもぜひお読みください。
「he chooses not to understand what he, amazingly, is still being paid to not understand.」という文は、It is difficult to get a man to understand something, when his salary depends upon his not understanding.」(何かを理解しないことで給料をもらっている人に、それを理解させるのはむずかしい)という文の応用のようです。
・「彼は外に向けて意見を発表している。それには今でも耳を傾けるべき理由がいくつかある。悪い意味であるが」を「彼は外に向けて意見を発表しているし、それがなぜか傾聴されてしまっている。それはもっと悪いものだ」に差し替え。
・「フェリックス・サーモンは彼の最新の論文を読んでいるが、我々がそうする必要はない。」を「フェリックス・サーモンが彼の最新の発言を読んでくれているので、我々は読まずにすむ。」に差し替え。
・「驚くべきことに、理解しないことが今でもお金になるので、理解しないことを選択しているのだろう。」を「彼は基本的な経済学を理解しないことにより、驚くべきことだが、今でもお金をもらえるので、理解しないことにしているのだろう。」に変更。
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get listened to

> それには今でも耳を傾けるべき理由がいくつかある。

for some reason というのは、何らかの理由はあるがそれが何かわからない、という意味ですので、「なぜか」です。ここでクルーグマンは、グリーンスパンの言うことなんかみんな無視すればいいのに、なぜかそんなものに耳を貸す連中がいる(バカなやつらだ)と言ってるわけですね。ですから

「彼は外に向けて意見を発表しているし、それがなぜか傾聴されてしまっている。」

といった感じです。その後の「Worse」は比較級ですから、その前のものよりさらに悪い、という意味です。グリーンスパンの言うことに耳を貸すやつがいるだけでも悪いのに、そこでグリーンスパンが主張しているのは、昔の制度に逆戻りすることなんだよ、とうこと。

で、その次「Felix Salmon reads his latest, so we don’t have to.」は、サイモンがグリーンスパンの発言を読んでくれた、われわれがそうせずにすむように」という話で、嫌な作業をかれがやってくれた、というニュアンスです。

で、次の段落の冒頭の Hello? は、だれかが非常にバカなことを言ったときに「もしもしだれかいますか? おまえの頭はお留守になってるんじゃないですか?」という意味で、訳しにくいですが、なんかそれっぽいのにすればいいかと。

そして、一番最後の段落の最後の分です。これは「何かを理解しないことで給料をもらっている人に、それを理解させるのはむずかしい」という文の応用です。そしてキモは、グリーンスパンに、経済学の基礎を理解しないようお金を払っている人は昔からいたが、驚くことにいまだにそうやってお金を払ってる人がいるらしい、ということです。

なんかそんなニュアンスが出るように工夫すると、よくなると思います。取り急ぎ。




No title

山形さん
かなり誤訳が多くなってしまったんですが、わざわざご指摘ありがとうございます。
詳しくて分かりやすい説明で、すごく勉強になりました。
また宜しくお願いします。
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